Siderに新たに2つの機能を追加しました。
どちらも「ソースコードのリファクタリングをするべきファイルを見つける」ことを支援する機能です。
コードの複雑性、重複度、行数、Siderが検出した問題の数などの複数のメトリクスを提示します。それによって、リファクタリングすることによって開発生産性を上げられるであろうファイル・ソースコードを容易に見つけられるようになります。また、合わせて表示されるファイルの変更頻度から、より優先的に対処すべきものかどうかの判断も可能です。
リファクタリングする価値のあるファイルを見つける

Siderでは、解析対象として設定したGitHubリポジトリ内の全てのファイルを検査し、静的解析によりソースコードの問題を抽出する機能を昨年に提供を開始しました。今回の機能追加ではそれに加え、コードの循環的複雑度(ネストの深さ、分岐の多さなど)、重複したコードの数や量、コードの行数、各ファイルの変更頻度などを分析し、スコアを付けました。そして、それらのうち上位30ファイルをグラフにプロットしました。このように、どのファイルに変更を加えると開発生産性の向上に役立つかを可視化しました。
プロジェクト全体のコード品質、問題を確認する

プロジェクトの全てのファイルのメトリクスやそのファイルが抱えている問題を1つずつ確認できる機能も新たに提供しました。Pull Requestの変更範囲だけではなく、プロジェクト全体の問題を一括して調べることが出来ます。
さらにIssuesページでは特定の問題、例えば「セキュリティに関する問題」だけをフィルタリングして表示することも可能です。
ご利用方法

リポジトリごとにデフォルトで解析するブランチを設定していただくことでそのブランチが解析されるようになります。本機能はデフォルトでは無効に設定されていますので、リポジトリごとにどのブランチを解析対象とするかを設定してください。
もしくは、Siderのリポジトリのページにある「Branches」タブから任意のブランチを任意のタイミングで解析することもできます。
おわりに
Siderは今後も積極的な機能強化を図り、ソフトウェア開発者の生産性の向上に寄与します。世界No.1のコードレビュー自動化サービスを目指して参りますので、引き続きご利用、応援を頂ければ幸いです。